長年折り畳み自転車専門店を営業していると、定年を節目に折り畳み自転車生活をスタートしたい、
というご相談をいただくことがあります。
定年を迎えるまでは趣味という趣味がなかった、運動習慣がないから健康に良いことを始めたい、
時間ができるから観光地に自転車を持って行って走ってみたい、などみなさまの目的はさまざま。
今回のブログでは、当店が自信を持ってお薦めする代表的なブランドと大まかな特徴、そしてブランド別の楽しみ方の
ヒントを紹介したいとおもいます!
◯もくじ
1. birdyシリーズ
1−1. カスタムの自由度が高い
1−2. カラーオーダーができる
1−3. 3つのバランス
1−4. birdyシリーズの楽しみ方のヒント
2. BROMPTONシリーズ
2−1. 日常生活に馴染む
2−2. コンパクトなサイズ感
2−3. 乗りやすさ
2−4. BROMPTONシリーズの楽しみ方のヒント
3. Tartarugaシリーズ
3−1. 少し遠い場所でも楽に走れる
3−2. 非日常を楽しめる
3−3. ほかの趣味との組み合わせが抜群
3−4. Tartarugaシリーズの楽しみ方のヒント
4. Tyrellシリーズ
4−1. 軽い
4−2. 洗練されたデザイン
4−3. スピード感
4−4. Tyrellシリーズの楽しみ方のヒント
5. 定年後にじっくり&のんびり楽しめる一台を一緒に探しましょう!
1.【birdyシリーズ】
日本の折り畳み自転車ブームの火付け役と言っても過言ではないbirdy(バーディー)は、
昔はBD-1(ビーディーワン)として販売されていました。
その人気は衰えることを知らず、フレーム形状やパーツ構成などの改良を加えながら、時代をリードし続けています。
それでは早速、birdyシリーズに共通する主な特徴を見ていきましょう。
1−1. [カスタムの自由度が高い]
birdyに魅了された人たちの車体を見ると、カラーパーツやハンドル形状、
ホイールサイズのインチアップなど、カスタムを楽しんでいる様子を伺うことができるでしょう。
そのくらい装着できるパーツが多く、サードパーティーでbirdy専用パーツも発売されているため、
自分好みのカラーや仕様にしていくことができるのです。
さらには前後サスペンションにおいてもカスタムパーツも手に入るので、好みに応じた乗り心地に変更できるのも
birdyならではの面白さでもあります。
1−2. [カラーオーダーができる]
birdyのもう一つの特徴は、フレームカラーを好きな色に変更する「カラーオーダー」ができることです。
カスタマイズがしやすい特徴に加えて、フレームカラーも自由に選べるので、
より自由度の高い理想の一台を実現しやすくなっています。
birdyシリーズは、世界に一台の自分だけの折り畳み自転車が作れる、数少ないブランドの一つなのです!
1−3. [3つのバランス]
birdyは折り畳み自転車としても優秀です。
走行性能・折り畳み性能・重量といった、折り畳み自転車で重要となる3つの項目において、高いバランスを誇ります。
18インチとは思えない乗り心地のよさと走行性能、簡単かつ小さく畳めてバラつかない折り畳み性能、
前後サスペンション付きでも軽さを犠牲にしない重量は、どれをとっても隙のない完成度に仕上がっています。
1−4. [birdyシリーズの楽しみ方のヒント]
birdyシリーズはカスタマイズしやすい強みを活かして、様々な方向性に特化させていくことが可能です。
たとえば、軽量化や輪行のしやすさ重視、スピード重視、上り坂重視、積載性能重視、乗り心地重視、
街乗り重視、長距離重視などが挙げられます。
また、自分でできる範囲のパーツ交換をやってみることで、DIY的な楽しみ方が得られるだけでなく、
少しずつ変わっていく車体を眺めながら、次第に愛着が湧いてくる感覚を味わうこともできる。
購入時はもちろん、買った後でもカラーオーダーができるので、パーツ変更によるカスタマイズを含めて
見た目の変化を楽しみたい方にもbirdyシリーズはお薦めです。
さらに、birdyは元々の走行性能の高さから、軽快かつスポーティーな走行感も楽しめます。
定年後の健康意識、運動不足解消などで自転車の活用を考えている人にとって、疲れても公共交通機関等に持ち運べる
「輪行(りんこう)」がしやすいbirdyシリーズは、ちょうど良い折り畳み自転車になることでしょう。
birdyシリーズの試乗車や特徴は、こちらのページからご覧いただけます。
2.【BROMPTONシリーズ】
BROMPTON(ブロンプトン)は、その乗りやすさと扱いやすさから、
いまでは世界の老若男女に愛される存在となっています。
その魅力の根幹にはどんな特徴があるのでしょうか。
折り畳み自転車界で最強の街乗り車ともいえるBROMPTONの特徴を見ていきたいと思います。
2−1. [日常生活に馴染む]
16インチながら街乗りに使いやすいギア比の採用と、様々な大きさのバッグやバスケットが装着できる
フロントラゲッジシステム、圧倒的な折り畳みやすさとコンパクトさで、日常の相棒としてストレスフリーに
寄り添ってくれるのがBROMPTONの一つ目の特徴です。
自宅やオフィス、カフェなどの屋内にしまう際には数秒でパパッと畳めて、出かける時にもパパッと広げて走り出せる。
折り畳み性能の高さから、電車やバスなどにBROMPTONを載せて運ぶ輪行もしやすく、
自由な移動をもたらしてくれるのもポイントです。
2−2. [コンパクトなサイズ感]
BROMPTONは簡単に折り畳めるだけでなく、スッキリとした長方形サイズに収まります。
そのスペースのコンパクトさは、街中でよく見かけるコインロッカーでさえも簡単に収まるほどです。
折り畳み自転車は折り畳んだサイズが小さければ小さいほど保管場所の自由度が広がり、
輪行時の心理的負担も減らしてくれます。
さらに、場合によってはBROMPTONを梱包して発送する際の送料も減らせるかもしれません。
2−3. [乗りやすさ]
BROMPTONはメインフレームが1本で低床設計を採用しているため、乗り出す時にまたぎやすいのもポイントです。
また、タイヤの小さな小径車特有のふらつき感やハンドル操作の“クセ”が少ないため、
初めて乗るときには若干ふらついてしまっても、乗り慣れてくると驚くほど軽い力で走れる
乗りやすさを持ち合わせています。
またぎやすさと乗車感覚の馴染みやすさから、BROMPTONは小径車に乗り慣れていない方でも
安心して乗ることができるモデルといえるのです
2−4. [BROMPTONシリーズの楽しみ方のヒント]
BROMPTONは街乗りから通勤まで幅広く利用されており、普段の生活によく溶け込んでくれる折り畳み自転車として、
製造されているイギリスはもちろんのこと世界中で愛されています。
時には買い物、時にはサイクリング、はたまた時にはちょっとした旅行など、普段の生活の延長にBROMPTONは
寄り添ってくれるので、たとえ見た目や乗り心地といったフィーリングだけで選んだとしても、
間違いのない相棒となってくれるでしょう。
また、BROMPTONは長年にわたって根本的なフレーム設計が変わっておらず、
それが壊れにくさの証明にもつながっています。
定年後にマイペースに買い物などの普段使いや観光をしたり、のんびり気ままにサイクリングしたい人には、
BROMPTONはちょうど良い選択肢になると思います。
BROMPTONシリーズの試乗車や特徴は、こちらのページからご覧いただけます。
3.【Tartarugaシリーズ】
折り畳み自転車のなかでも圧倒的な走行性能と積載性能を誇るのがTartaruga(タルタルーガ)の
代表モデルType SPORT(タイプ スポルト)シリーズです。
熟練の技士の手によって何度もアライメントを整えながら正確に溶接されたフレームをベースに、
20インチホイールが採用されているため、ペダルひとこぎで進む距離が長いだけでなくフルサイズの自転車にも
引けを取らない安定した走りが楽しめます。
一方、セミリカンベント型モデルのType FOLDING(タイプ フォールディング)は、
まるでリクライニングシートに座っているような乗車姿勢のままペダリングができる珍しい折り畳み自転車です。
「空のきれいな、自転車のオープンカー」と称される走行感覚と乗りながら広がる景色に、魅了される方が増えています。
3−1. [少し遠い場所でも楽に走れる]
一般的にはあまり知られていないのですが、自転車の20インチホイールには実は2種類のサイズ(規格)があり、
Type SPORTに採用されている20インチホイールはサイズの大きい規格が採用されています。
そのため、小径車として普通に走っても意外にスピードが維持しやすく、気づけば目的地に到着していた、なんてことも。
さらにはペダリング時の力をほとんど逃さない構造の前後サスペンションが搭載されているので、
体への負担も少なく、楽に長い距離を走り切ることができるのです。
また、Type FOLDINGにおいては背もたれに寄りかかりながらペダルを漕ぐだけ、という楽な乗車姿勢と
ペダリングしやすい構造から、あまり疲れることなくサイクリングを楽しめるようになっています。
とはいえType FOLDINGの場合は、姿勢が楽だし乗ってて面白いからといってあまりにも長い距離を走り続けていると、
体は疲れにくいもののお尻が痛くなり始めることがあるので、適度に休憩を取るのがお薦めです。
3−2. [非日常を楽しめる]
Type SPORTにもType FOLDINGにも共通するポイントに、非日常を楽しめることが挙げられます。
Type SPORTは数ある折り畳み自転車でトップクラスの積載性能を誇るため、たとえばキャンプ道具を満載に
積載して輪行を交えながらツーリングとキャンプを楽しんだり、長距離走れることを活かして走るだけ走って目的地で
美味しい料理やお酒を楽しんで、帰りは輪行で帰宅、といった使い方が楽しめます。
翻ってType FOLDINGは、普段通り慣れている道や土手沿いなどをのんびり走るだけで、
いつもとは違う景色と感覚が味わえるのはもちろん、電車やバス、車などでの輪行を駆使して
少し標高の高い場所から下り坂を走ることで、乗車姿勢を活かした眺めを満喫することも可能です。
3−3. [ほかの趣味との組み合わせが抜群]
Type SPORTはキャンプ道具の他に、少量の荷物の積載にも対応できるフロントキャリアや釣り道具を積載できる
アイテムなどの純正オプションが揃っており、ちょっとしたバーナーを持って火の使える場所で野点コーヒーを嗜んだり、
釣りでラン&ガンスタイル(キャスティングしたり移動したり)を楽しんだりと、拡張性の高さもポイントになります。
一方でType FOLDINGはゆとりある乗車姿勢から足付きが非常に良く、
自転車を停止した状態でのカメラ撮影との相性に優れています。
Type FOLDINGでは、走っている最中に気になった被写体があったら、足を止めて積極的に写真を楽しむこともできるでしょう。
3−4. [Tartarugaシリーズの楽しみ方のヒント]
Tartarugaはどちらのモデルも、ただそれ自体に乗っていて楽しい折り畳み自転車でもありますが、
他の趣味ややりたいことを追加して、目的意識を持って組み合わせても楽しさが広がる乗り物になっています。
数少ないジャパニーズブランドでもあるTartarugaは、デザイナー自身が趣味と自転車を組み合わせる達人なので、
興味を持った方はぜひ一度Tartarugaのホームページを覗いてみることをお勧めします。
その上で実際に試乗してみると、Tartarugaの奥深い一面がきっと垣間見えるはずです。
定年後に他の趣味と自転車の組み合わせや気の向くまま走るツーリング、往年のランドナーを彷彿とさせるような
長い距離を楽に走りたい人には、Tartarugaシリーズがマッチするでしょう。
Tartarugaシリーズの試乗車や特徴は、こちらのページからご覧いただけます。
4.【Tyrellシリーズ】
Tyrell(タイレル)の折り畳み自転車には、高い走行性能とデザイン性が特徴の
スラントデザインフォールディングバイクシリーズと、街乗りで扱いやすい「IVE(イヴ)」があります。
どちらのラインナップも自信を持ってお薦めできるモデルではあるものの、ここではTyrellの代表的モデルでもある、
スラントデザインをもつフォールディングバイクシリーズを紹介したいと思います。
※IVEについて詳しく知りたい方は、こちらのブログをご参照ください。
4−1. [軽い]
Tyrellの軽さには2つの特徴があり、「重量」と「走り」に意味づけられます。
剛性を保ちつつ無駄を削ぎ落としたフレームを元に、軽量パーツで構成されたことで生まれた完成車重量の軽さ。
そして、走りに最も影響する部品でもあるホイールとボトムブラケットに採用された
シールドベアリングによる回転性能の高さからくる走りの軽さ。
この2つの要素が組み合わさることで、持って軽く、走って軽い“Tyrellらしさ”が実現されています。
4−2. [洗練されたデザイン]
Tyrellのスラントデザインを有するフレームは、外観上の美しさとともに、
良い意味で小径自転車らしからぬ走行性能をも持ち合わせています。
脚力に自信がない人でも漕げば漕ぐだけグングン進んでいく走りやすさは、まさに本格的なスポーツバイクそのもの。
スラントデザインフレームには、造詣の深い小径車設計がもたらす機能美に裏打ちされた性能と外観があるのです。
シンプルながら洗練されたフレーム形状は見る角度によって印象が変わるため、じっくり眺めてみるのもお薦めです。
4−3. [スピード感]
サスペンションの構造を持たないTyrellのスラントデザインフォールディングバイクシリーズは、
脚力によるパワーを逃すことなく、ダイレクトに推進力に変換してくれます。
たとえ小径車に乗り慣れていなくても、Tyrell特有の加速する楽しさや上り坂をものともしない走りやすさが、
初めて自転車に乗れるようになった瞬間のような、風を切って走るスピード感を思い出させてくれることでしょう。
軽い力でスーッと走り出す基本性能の高さもTyrellの魅力です。
4−4. [Tyrellシリーズの楽しみ方のヒント]
Tyrellはロードレーサーに使われる部品やドロップハンドルとも相性が良く、
よりスポーティーに走りを楽しみたい方にピッタリです。
加えて、走りと重量の軽さから、脚力に自信がない方や重い折り畳み自転車での輪行に抵抗感のある方にもお薦めできます。
Tyrellはスピードに焦点が当てられることが多いものの、そのフレーム性能の高さはスピードを求める人も
小径自転車初心者の人も、ともに満足できるモデルに仕上がっているのです。
定年後の趣味にサイクリングを取り入れたい人には、
Tyrellのスラントデザインフォールディングバイクシリーズはちょうど良いかもしれません。
なぜなら、サスペンション構造を持たないフレームのおかげでペダリング時に一定したテンポがとりやすく、
効率的で腰や膝に負担をかけにくい有酸素運動につながるからです。
スピードを求める人も、健康や運動重視の人も、Tyrellの“軽さ”をぜひお試しください。
Tyrellシリーズの試乗車や特徴は、こちらのページからご覧いただけます。
5.【定年後にじっくり&のんびり楽しめる一台を一緒に探しましょう!】
今回のブログでは、定年後に趣味として折り畳み自転車を検討している方に向けて、
代表的なブランドと特徴を紹介してきました。
折り畳み自転車を趣味に加えると、日常生活はもちろんのこと、趣味に関する楽しさが無限大に広がります。
運動不足の解消や健康につながるサイクリング、観光地まで輪行して周辺をのんびり散策、
あるいは荷物満載のキャンプツーリングやカメラ、釣りといった他の趣味と組み合わせなどなど。
横浜の中華街からほど近い当店「グリーンサイクルステーション」では、折り畳み自転車とミニベロの試乗車を豊富に
用意しており、その数なんと常時40台以上!
抜粋して紹介した4ブランドの他にも、店頭ではお薦めできるブランドやモデルがたくさんあります。
定年後に限らず、これから趣味として折り畳み自転車を検討する際には、
ぜひ当店で自由に乗り比べながらお気軽にご確認、ご相談くださいね。
ご来店おまちしております!