11月6日(月)午後。5日間という短い日本滞在期間中サイクルショーや取材など多忙なスケジュールをこなしてきたマーカス・リーズ氏が訪日の締めくくりとして横浜に足を運んでくれました。
ショールームに来てくれたマーカスとガッチリと握手を交わし 約1年半ぶりの再会を喜び合いました。
立て襟の黒のスーツ姿できめたマーカスはいっそうスマートで洗練された印象。
自身が新たに手がけた新ブランドZWEI(ツヴァイ)のバッグの赤がスーツの黒に映える憎いコーディネートで現れてくれました。

しばし店内を物色。前回にもまして興味津々の様子でカメラのシャッターを切るマーカス。「ジュン、このお店のコンセプトはすばらしいよね。自転車にバッグや服、自転車を中心にでもそれ以外のよくセレクトされた小物類も同じバランスでディスプレイされていて、ここでの買物はとても楽しいと思うよ。」少し高揚しながらもおだやかな口調そういうとまたパチり。

程なくGreen Styleに移動。スタイルの平田とも再会を喜びあい新しい店舗を楽しそうに見回すマーカス。「こっちのお店は女性をより意識してるようだね。2つのお店のコントラストがすばらしいね。」 と一言。

いよいよ、本題。今にも一雨来そうな空模様の中急ぐようにBD-1横浜サイクリングのはじまりはじまり。ZWEI(ツヴァイ)のマーカスに対抗して(?)STEM DESIGN のサイクルバッグに 同じくSTEM DESIGNのアンクルベルトで準備万端。するとマーカスがすかさず「そのアンクルベルトかっこいいね。」褒められて少し照れながらいざ出発。

山下公園界隈から大桟橋へ
傾斜したウッドデッキををみて「自転車のレースによさそうだね。」と自転車好きらしい一面を覗かせるマーカス。

国際客船ターミナル内を通り、大桟橋のディープエリアへ。東西上屋倉庫のアンティークでキッチュな小物に時々頬を緩ませながら足を止めるマーカス。特に車関係の品に興味津々の様子。話によると父親がクルマ屋という家柄、無類の車好きでもあるのだ。倉庫を出ると、倉庫の裏手、開港時からの物揚げ場として栄えた横浜の歴史が染み付いた寂びれたオールドポート横浜港へご案内。

次に向かったのはご存知赤レンガ倉庫。その途中走りながらカメラに向かってスマイルをくれるマーカス。彼のサービス精神とジェントルマンな人柄には終始脱帽。

倉庫内のショッピングエリアを隈無く散策。ショッピングはもちろん場所の由来や歴史に興味を示す彼はポケットからおもむろにPDAを取り出なにやら調べ始めた。なんとウェブからダウンロードしたWIKIPEDIAで横浜の歴史を紐解いていたのでした。インテリジェンスなMr.リーズ。

これぞマーカスのサービス精神の極み ?!“リバース走法?!”
道行く人がみんな振り返ります。振り返ると目が合う不思議に思わずニンマリ。

次第に日が暮れ始め、みなとみらいエリアに行くか、港が見える丘方面に行くか決断の時。マーカスの一言で後者に決定。

上り坂はBD-1の得意分野。一気に港の見える丘公園まで登り切ってベイブリッジをバックに記念撮影パチり。

サンタクロースの人形やクリスマス関連のグッズでみごとに溢れたおもちゃ博物館内のショップ「TOY CLUB」を出る頃にはすっかり日も落ちライト点灯。

外人墓地を経由して元町へ一気に駆け下りる。急な下り坂もみごとなライディングのマーカスでした。

夜のムードが出てきた元町を軽く走りぬけたら中華街へ。

スーツに革靴、それにスタイルと機能性のバランスの取れたZWEIバッグ。このスタイルで横浜の街をさっそうと走り抜け、ショッピングや観光を満喫したマーカス。彼のスタイルはBD-1オーナーの方でしたら是非参考にしたいところですね。とても印象的でした。

自転車から降りて横浜サイクリングは第2部へ—。

中華街にて—中華料理に舌鼓を打ちながらしばし歓談。

鈴木)あらためましてようこそ横浜に。今回、ここ横浜をマーカスさんとBD-1で一緒に走りながらご案内することができてとてもハッピーでした。横浜の印象はいかがでしたか?

マーカス氏)こちらこそとても楽しかったですよ。とてもいいところですね。ドイツでいうとハンブルグに似てるかなって思いながら走ってたんだ。どっちも大きな港湾都市でインデペンデントな文化を持っているところがね。若者も多くて新しいものを生み出すエネルギーがあるんだ。あと、港の見える丘付近は商業地も近いしとても閑静で住むには良さそうだね。すごく高そうだけど。

鈴木)へえ、それは興味深いですね。ところでBD-1はもう12年目ですね。

マーカス氏)そう。BD-1のファーストモデルのリリースが1995年だから来年でまる12年ですね。GCSはたしか75周年でしたよね?

鈴木)はい。BD-1を本格的に扱い始めて8、9年ですね。

マーカス氏)BD-1ディーラーの中でも老舗ショップの一つですね。今のスタイルになってからは?

鈴木)山下町に来て今のスタイルのショップをオープンしてからは来年の2月でまる3年になります。うちのBD-1オーナーの方はライフスタイルの一部としてうまく BD-1を取り入れている方が多い気がします。例えば、カメラや絵を描くのが趣味の方がBD−1で出かけていって撮影や写生を楽しんだり。BD-1と一緒に旅行を楽しむ方など、うまく趣味や生活に取り入れてライフスタイルをより豊かにするという方が大勢いらっしゃるんです。ドイツでのBD-1のオーナーの方はどういった方が多いのですか?

マーカス氏)通学に使う学生もいれば、年配の方で車に積んで旅行を楽しむ方もいますね。一概にBD-1オーナーといっても幅広いですよね。

鈴木)ドイツでもそうなんですね。あと、うちのオーナーの方は何度もリペアしながら長年乗り込んでいく方が多いんです。多くの方が購入した一台に非常に愛着を持って大切に乗っています。BD-1はそういう乗り方ができる数少ない自転車のひとつですね。僕もそういうオーナーの方に今後も全力で対応していきたいと思っているんです。

マーカス氏)今回僕が気づいたのは、BD-1 オーナーに支持されているショップは、そのスタッフ自身がBD-1にとても強い愛着を持ってくれているという事なんだ。おのずと商品知識や、サービスに違いが出てくる。そのショップで購入した方はすごく満足するよね。そういうお店ならまわりに薦めたくなる。結果としてとても多くの方に支持されるんじゃないかな。BD-1ディーラーとしてGCSが日本で引っ張ってくれている秘訣もその辺りにあると確信したよ。

鈴木)10年20年まだまだやりますよ。とりあえず、3年後、BD-1の15周年&横浜開港150周年&GCS山下町5周年記念を横浜でっていかがでしょう?(笑)

マーカス氏)(笑)おもしろいかも?!

約2時間ほどの食事を終えると、再会を約束してマーカスは滞在する東京のホテルへ。日本滞在最後の夜を楽しんでいただけただろうか。ハードスケジュールを縫うように横浜に足を運んで来てくれたマーカスさん、本当にどうもありがとうございました。—完ー