突然ですが、普段BROMPTON(ブロンプトン)に乗っていて、坂道を上るのがしんどいと感じたことはありませんか?
BROMPTON標準のギア比はロンドンを筆頭に都市部では走りやすい一方で、日本のような坂道の
多い環境だと軽いギアが足りなくなってしまうことも。
そこで、坂道が苦手なBROMPTONユーザーにおすすめなギア比改善カスタム「外装7速化」を紹介したいとおもいます。
ここ数年で注目される多段化カスタマイズが、あなたのBROMPTONライフを劇的に変化させるかもしれません!
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◯もくじ
1. 外装7速化カスタムとは
1−1. キット内容
1−2. 歯数構成 / ギア比
2. 主な対象モデルと互換性
3. メリット
4. デメリット
5. 外装7速化された試乗車に乗ってみよう!
6. おわりに
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1.【外装7速化カスタムとは】
外装7速化カスタムとは、BROMPTON専用に設計されたサードパーティー製のパーツを使って、
ギア数とギア比を変更するカスタマイズです。
ギア数が7段に増えると、路面の状況や体力に応じた適切で細やかなギアチェンジができるようになるため、
サイクリングで疲れにくい効果が得られます。
また、ギア比を自分の使い方や脚力に応じて最適化すると、
今まで上れなかったような傾斜の強い坂道に対応できるようになることも。
シフトレバーは一つのレバーでシフトアップとシフトダウンが行えるデュアルタップ方式を採用しているため、
初めて扱う場合でも直感的に操作できるようになっています。
構成されるパーツは純正部品と大きく変わらないため、重量が大きく増える心配もありません。
1−1. キット内容
BROMPTONを多段化するキットには、以下のパーツが含まれています。
① シフトレバー
② リアディレーラー
③ チェーンテンショナー
④ 外装7段スプロケット&取り付け用小物部品
⑤ シフトインナーケーブル
上記キットの他に、別途11速用チェーンが必要になります。
1−2. 歯数構成 / ギア比
外装7段スプロケットの歯数構成は、脚力や走行環境、好みに応じて2種類から選ぶことができます。
① 11−28T仕様「11−13−15−18−21−24−28T」
② 11−32T仕様「11−13−16−20−24−28−32T」
ノーマルの外装スプロケットは、4段変速モデルと12段変速モデルが共に11−18T仕様
「11−13−15−18T」のため、トップギアを維持しつつ上り坂に強いローギアが大幅に増える歯数構成になっています。
2.【主な対象モデルと互換性】
外装7段変速キットは、主にBROMPTONの以下のモデルに対応しています。
① P LineとT Lineの4段変速モデル
② C LineとP LineとT Lineの12段変速モデル
外装7段スプロケットが装着できるホイールは9スプラインタイプのハブのみに対応しています。
その他のモデルや使用に関する互換性については、お気軽にお問い合わせください。
3.【メリット】
BROMPTONを外装7速化する最大のメリットは、これまでに上れなかったような急坂に対峙したとき、
自分の力で対応できるローギアを一気に増やせることです。
また、2種類の歯数構成からカスタムすることができるのも優れたポイントです。
11−28T仕様は1段目から4段目まではノーマルの歯数構成と同じで、5段目から7段目にかけて上り坂に対応しやすいギア比が得られるため、
ノーマルBROMPTONの歯数構成に慣れたユーザーも違和感
なくグレードアップさせることが可能。
11−32T仕様は1段目と2段目がノーマルの歯数構成と同じで、3段目から7段目にかけて軽いギアが4枚毎に増加するため、
体力や脚力に自信がない方や日常的に坂道の多い場所を走る方、はたまたヒルクライムが好きなユーザーにとって大きな恩恵が得られます。
さらに、4段変速モデルと12段変速モデルのBROMPTONに採用される標準の10速用チェーンを、
7段化カスタムに対応する11速用のチェーンにグレードアップできるため、ペダリング時に抵抗力が少なくなり、
より軽い走行感になることもメリットの一つです。
4.【デメリット】
BROMPTONの外装7速化のデメリットの一つ目は、一般的な部品交換と比べてカスタムに伴う費用
が大きいことです。
上り坂の辛さを大幅に改善できるポテンシャルを秘めている一方、カスタマイズに必要なパーツ点
数が多いため、どうしてもパーツ価格とカスタム工賃が高くなる傾向があります。
二つ目は外装7速化のカスタマイズだけではトップスピードを高めることができないことです。
外装7速化は多段化につながるもののトップギアの歯数がノーマルの11Tと変わらないため、トップ
スピードを高めたい人や速く走りたい人にとっては得られる効果が限定的になります。
しかし、これらのデメリットにはいくつかの解消方法がございます。
上り坂を楽に走る方法に、ノーマルの外装ギアの一部歯数構成を変更したり、フロントギアを小さ
いギアに変更するカスタマイズがあります。
これによって多段化カスタムを行わずに坂道に強いギア比を作れるため、ご希望のギア比によって
はパーツ料金や施工費用を抑えることが可能です。
また、トップスピードを高めるには、外装7速化に伴ってフロントギアの歯数を大きくする方法や、
細めでグリップ力の高いタイヤに変更する方法があります。
カスタマイズにはさまざまな組み合わせがあるので、自分にとって最適なプランをじっくり検討す
ることが、満足度の高いカスタムへの一番の近道かもしれません。
5.【外装7速化された試乗車に乗ってみよう!】
GCS(グリーンサイクルステーション)ではBROMPTONを外装7速化した試乗車を用意しております。
試乗車で用意しているギア比は11−28T仕様「11−13−15−18−21−24−28T」です。
店舗の近くには登坂性能を試すのにもってこいな激坂があるので、ぜひ外装7速化カスタムの実力をお試しください。
百聞は一見にしかず。
外装7速化が自分にあっているのか、求めるギア比が得られるのか、などの感覚は実際に乗ってみないとわからないものです。
カスタマイズによるメリットを最大限に引き出すためにも、一度は外装7速のBROMPTONで坂道を試してみるのがおすすめですよ。
6.【おわりに】
BROMPTONの可能性を引き出すカスタム「外装7速化」のご紹介はいかがでしたでしょうか。
乗り心地に劇的な変化をもたらし、上り坂が楽になるだけではなく
シフトレバーの換装による見た目や操作感の変化も楽しめる「外装7速化」。
万人に最適なカスタムではないものの、BROMPTONの使い方や求めるギア比がマッチすれば、
かなり有効な選択肢となる実力を秘めています。
これまでに当店で施したBROMPTONの「外装7速化」に関する紹介ブログの一部を添付しますので、
併せて参考にしてみてくださいね。
『【BROMPTON】 外装7速化カスタムの試乗車をご用意いたしました!』
『【BROMPTON】 T-Line 外装7速化カスタムのご依頼をいただきました。』
『BROMPTON 「P line 」を新車からカスタムさせていただきました!』
ハイクラスパーツ盛りだくさん!BROMPTON T Lineをフルカスタムしました!
また、「外装7速化」が気になるけど主な対象モデルに自分の乗っているBROMPTONが入っていな
い……、という方は、ギア比改善の選択肢となる別の多段化カスタム「外装5速化」のブログをご参照ください。
『BROMPTONが坂道に強くなる!MiniMODsの外装5速化カスタム』
試乗はご予約が不要なので、ブロンプトンの「外装7速化」に興味がある方は、横浜の景色を楽しみ
ながらゆっくり走行感をお確かめいただければとおもいます!
みなさまのご相談、ご来店をおまちしております!
※カスタムにつきましては店頭での受付のみ対応しております。